剣ヶ峰 (1,729m)

    標高差:750m
累積標高差:842m

2013年11月02日(当時64歳)


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鳥取県大山町大山
登り:2時間44分
下り:1時間57分
コースタイム:5時間04分
(休息時間含くむ)
ウィキペデアから
  夏山登山道から1,710mピークである実質上の山頂弥山にある山頂小屋付近までは登山可能であるが、そこから三等三角点地点や最高点の剣ヶ峰方面へは、稜線が両サイドとも崩落しており縦走は禁止されている。 これは特に2000年に発生した鳥取県西部地震以降、山肌の崩落が激しくなって危険なためである。 しかし、毎年無謀な縦走を試みる人が後を絶たず、死傷事故も発生している。
Road Map  :米子道を溝口ICで下りて、県道45号線を大山の南に回り、三ノ沢に至る。
Route Map :三ノ沢を登り詰め、槍ヶ峰から天狗ヶ峰、剣ヶ峰に登り、同じ道を下山する。
本人にやる気さえあれば
  山歩きに初心者もベテランも無いと常々書いているが、本人に登る気があり、ほんの少し気を付けるポイントを伝えれば、小学生でも今日のコースは歩くことが出来る。
  今日、御付き合い願った初心者君も下山時にはベテランの顔になっていた。
今日の温泉
  鏡ヶ成の奥大山休暇村に行き日帰り入浴が可能かと聞いてみると入浴料500円でOKの返事だったので入ることにする。 露天風呂は無いが浴場は広く、しかもガラガラだったのでリーズナブルな温泉だった。
夜は焼肉と鍋で宴会
  4時に別荘に到着すると既に焼肉が始まっていた。 風呂上りのビールを呑んでBBQに参加する。 暗くなってからは寄せ鍋に切替えて、ビールを呑み倒す。 その内、山歩きの疲れから爆睡モードに突入した。
今日は蒜山高原で職場の宴会
 
今夜は年に2回の職場の同僚での宴会であり、例によって有志5名で腹こなしに大山に登ることにした。

〔092〕大山最高峰

9時23分に出発し、三ノ沢右岸に入る。
紅葉、黄葉を愛でに来た観光客が多い。
桝水高原から県道45号線に入り、大山の山麓を南側に廻り込む様に
走ると ”文珠堂”がある。 その裏手には車15台程の駐車場がある。
我々の車は駐車場の混雑を避けて道路の空スペースに停めた。
仮登山道は黄葉の中にジグザグに設けられていた。
三ノ沢は工事中であり、工事車両用の道路となっている。
少し歩くと仮登山道なるものが作られていた。
に正面には既に ”剣ヶ峰”が見えていた。
北面からの登山道が一般的であるが、陽の短い晩秋から冬に掛けては終始、
陽が当らず陰気な山になるが、南面から登る三ノ沢のコースは終始、
陽が当たり明るく暖かい山登りが出来る。 但し、相当デンジャラスである。
しばし、草地を進んで行くと、大山がゆっくりと近付いてくる。
何度か砂防ダムの堰堤を越えて穏やかに登って行く。
最後の堰堤を乗り越えると、勝手に大山の”涸沢”と呼んでいる広い河原に出る。
この辺りから既にザレ場が始まっているが、傾斜が無いので特に問題はない。
数名のハイカーが休憩していたが、どうもこの先へは行く様子がなかった。
ここの景色を見に来ただけか?
3年前と同じ好天気の中、三ノ沢から登り始め、
一番右端の枝沢まで横断して行く。
ザレ場を登りながら、右手の沢に寄って行く。
今日は職場の遠足なので、これからのザレ場登りに備えて休憩を取る。
山歩きは今日が始めての初心者ハイカーもいるので無理をしないで
登りたい。
隣りの沢へ移動する途中は草付きとなり、楽チン登りが出来るのであるが、それを過ぎると体力を使い切ってしまいそうなザレ場登りとなる。
いよいよザレ場のクライマックスとなる。
極端なザレ場なので一歩進めば半歩下がる。
ザレ場を消化して草付きとなると、勾配が増してくる。
草付きを ”槍ヶ峰”を目指して登って行く。
振り返り、白く伸びる ”三ノ沢”を見る。
”槍ヶ峰”からの斜面の向こうに”剣ヶ峰”を見る。
山頂には数名のハイカーの姿が見えていた。
”槍ヶ峰”の北側の尾根筋に出る。 ”槍ヶ峰”のテッペンには
薄い踏み跡が付いていたが、崩れそうなので登るのは止めておく。
”槍ヶ峰”から ”天狗ヶ峰”への尾根道も靴巾分しか
ない所があり、ここも相当デンジャラスであった。
相棒はこの危ない箇所で足が攣る。
”槍ヶ峰”を過ぎれば体力を使う所はないが、精神力を消耗することになる。
天狗ヶ峰”の山頂標識は、
綺麗に書かれていたのに、
殆んど見えなくなっていた。
2時間27分にて前方に見えている ”天狗ヶ峰”(1,710m)に着く。
今回、登山初心者なのに、行き成り日本有数の危険な
山に連れて来られて、どう思っているんだろう。
大山最高峰の ”剣ヶ峰”に向けて行軍をする。
2回目なので慣れて来たが、恐いのには変わりない。
ゆっくり歩きで良いから滑落だけには気を付けて欲しい。
山頂には入山禁止エリアと思えない程、多くのハイカーが
休憩しており、弥山から ”馬の背”を縦走して来たハイカーも居た。
やはり ”馬の背”は危険が一杯の所らしい。
前回より24分遅い、2時間44分にて ”剣ヶ峰”(1,917m)に着く。タイムなんて関係無い、全員無事に登れたことに感謝である。
でも下りもあるのでまだ安心は出来ない。
誰かが通れるのなら俺にも通れる自信はあるが、今日は全員を連れて行く訳には行かない。
今日ほど良い条件の日はないが、全縦走は次の機会に残しておこう。 実は恐いだけ!
今日は職場の遠足らしく山頂でお昼休憩を23分取って来た道を引返す。
危険度は下山時の方が高いかも知れない。
この辺り、ザレているので危険度高し。
今日は日本海まで見える絶景であるが、霞は多めである。
”天狗ヶ峰”から”槍ヶ峰”に下る。
下りは滑り易いので気を付けたい。
もし足を滑らせて滑落したら絶対に止まらない
斜面が両側に切れ込んでいる。
”槍ヶ峰”から振り返り見る。
どこも同じ様に落ち込みは強烈だ。
足を滑らすと滑落と言うより転落の斜面だ。
草付きから苦手なザレ場に入って行く。 ところが砂滑り程とは
行かないが、巧くザレに乗れればスピードが出る。
全員無事下山することが出来て、後は車まで穏やかな道を下るのみ。
紅葉、黄葉の仮登山道を抜けて下山1時間57分にて駐車場に戻る。
立派なホテルであるが、小汚いハイカーの入浴も許してくれた。
40°近い傾斜のザレ場はズリ落ちない様に登るのが精一杯。
ベランダでのBBQでは元気にはしゃいでいたが・・・
やがて、それぞれのシュラフで夢の人に・・・
日本百名山職場の遠足第10弾は大山最高峰、剣ヶ峰へ。
けんがみね
鏡ヶ成の休暇村にある ”ホテル奥代山”で汗を流す。
2024年1月12日改定
いよいよ ”槍ヶ峰”への登りとなるが、道標もコースマーカーも無い。薄い踏み跡を追って登って行くのみ。
落石の多い中、薄い踏み跡を探して行く。
落石が危ないので後続には離れて登って貰う。
”槍ヶ峰”には直接には登らずに、左手に登ることになる。
出合ったハイカーからここの小さなピークが ”槍ヶ峰”だと教えられるが信じられない。
今日の温泉
職場の宴会
毎年恒例、年2回の蒜山高原でのBBQを行なう。
山に登っている間に若い衆がBBQの準備をしておいて
くれたので後は呑んで食べるだけである。
ヤセ尾根の動画
手振れは激しいものの
良くぞヤセ尾根を歩き
ながらこの動画が撮れ
たことに感心した。
ヤセ尾根の動画
撮影者は静止しての撮影なので、
これは問題無い範囲だと思う。